アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験Lv.1の難易度は?
合格率は非公表。基準80%と用語の多さがカギ

更新日 2026年10月26日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • 合格率は、確かめた公式サイトのページに書かれていません。数字がないため、この記事では推測しません。
  • 公式サイトには、平均正解率が70%になるよう難易度を調整していること、合格基準が80%以上であることが書かれています。
  • 難しくなる理由は、8割という基準・60分の時間・似た用語の多さの3つです。一方、受験資格は書かれておらず、経験がなくても受けられます。
この記事の目次
  1. 公式サイトで分かる難易度の手がかり
  2. 難しくなる理由
  3. 易しい面もある
  4. 向いている人・苦労しやすい人
  5. 難しさに備える
  6. 第1章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

公式サイトで分かる難易度の手がかり

アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験(アジャイル検定)の公式サイトには、合格率は書かれていません。そこで、公式サイトに書かれている次の3つから、難しさを読み取ります。

手がかり 公式サイトの記載
難易度の調整 平均正解率70%を目安にしている
合格基準 正答率80%以上
問題数・時間 60問・60分(四肢択一)
平均正解率の目安と合格基準 50% 100% 難易度の目安(平均正解率) 70% 合格基準(正答率) 80%以上
平均正解率の目安と合格基準(アジャイル検定の公式サイトの記載より)

目安どおりなら平均的な正解率は7割なのに、合格には8割が必要です。平均より10ポイント上を取る必要があるので、「なんとなく分かる」では足りない試験といえます。

難しくなる理由

  1. 合格基準が8割と高い。60問のうち、まちがえてよいのは12問までです。苦手な分野を作ると、一気に届かなくなります。
  2. 60問を60分で解く。1問あたり平均で約1分。選択肢が長い問題で迷うと、あとで時間が足りなくなります。
  3. 似た用語が多い。公式サイトには、出題範囲として、アジャイル宣言、反復、会議体、ロール、ストーリー、バックログ管理、見積もり、タスク管理、テスト駆動開発、常時結合などが挙げられています。どれも名前が似ていたり、手法ごとに呼び方が違ったりします。

易しい面もある

  • 受験資格が書かれていない。Lv.1 は、アジャイル開発に参加するために必要な知識を問う試験で、特別な経験は前提にされていません。
  • 問題の形は四肢択一だけ。記述や実技はありません。
  • IT のスキルそのものは問われにくい。上位の Lv.2 の説明には「一般的なITスキル自体は出題されません」と書かれています。Lv.1 も、プログラミングの腕より、アジャイル開発の考え方や用語が中心と考えられます(この点は公式の記載ではなく、もちこ道場の見方です)。

向いている人・苦労しやすい人

公式サイトの「こんな方にお薦め」には、アジャイルの知識を客観的に示したいエンジニア、導入を考える開発部門の責任者、採用の目安にしたい人事担当者の例が挙がっています。

苦労しやすいのは、実務で手法を使っていて、言葉は現場の呼び名で覚えている人です。試験では、用語と意味を正確に区別することが求められます。現場での呼び名と試験での用語を、章の要点(第1章・第3章)で対応づけておくと安心です。

難しさに備える

  • 用語は、似た用語とセットで覚える(何のための用語かを一言で言えるように)。
  • 問題を解いたあと、ほかの選択肢がなぜ違うかまで確かめる。
  • 本番と同じ60問・60分で、時間を計って解く。

目標の立て方は「アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験Lv.1の合格点は?」にまとめています。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

アジャイル開発を担うエンジニアは設計やプログラミングおよび検証の全工程を担当するため、自動車の製造現場に例えられる1のような幅広い能力を持つ人材が求められる。

答えと解説を見る

正解は 1(多能工)です。

【概要】

アジャイル開発では工程ごとの分業を行わず、1人の担当者が設計から製造やテストまでを全てこなす。自動車の組み立て現場における多能工に準えて、あらゆる工程に対応できるスキルを備えた人材が必須とされる。

【図解】実験的機能

アジャイルのチームと開発者に求められること アジャイルのチームと開発者に求められること

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1.正解あなたの解答 多能工は自動車の生産ラインに例えて説明される概念であり、すべての開発工程を1人で遂行できる人材を指すため空欄(1)に入る適切な語句である。
  • 2.あなたの解答 管理者は従来の開発で担当を上から指示する立場であり、車の生産ラインの例えで表される幅広い技能を持つ開発者像ではないため本問には該当しない。
  • 3.あなたの解答 品質管理担当者は開発担当者とペアを組んでテストプログラムを作成する立場であり、すべての工程を兼任する技能者を例えた言葉ではないため不適切である。
  • 4.あなたの解答 開発担当者はプログラミングなどを中心に行う要員を指す一般的な名称であり、製造ラインの例えを用いて複数工程をこなす技能を表現した語句ではないため当てはまらない。

問2

およそ3ヶ月のサイクルを重ねて進めるイテレーティブ型は、複雑化したアーキテクチャに対応すべく生み出された反復型プロセスである。この開発手法を象徴する代表的な事例として1が挙げられる。

答えと解説を見る

正解は 2(RUP)です。

【概要】

イテレーティブ型開発プロセスを象徴する代表的な手法についての問題である。約3ヶ月間の周期で反復開発を行うイテレーティブ型を代表する手法として、RUPが存在する。したがって、空欄(1)には「RUP」が入る。

【図解】実験的機能

開発プロセスの流れ:ウォーターフォールからアジャイルへ 開発プロセスの流れ:ウォーターフォールからアジャイルへ

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1.あなたの解答 XPはアジャイル開発手法として提唱された複数ある軽量プロセスの1つであり、イテレーティブ型開発を代表する手法ではないため本問の正解ではない。
  • 2.正解あなたの解答 RUPはイテレーティブ型の反復型開発プロセスを代表する、具体的な手法であり正しい。
  • 3.あなたの解答 スクラムはアジャイル開発手法の主要な1つであり、3ヶ月周期で反復するイテレーティブ型を代表するプロセスではないため本問の正解ではない。
  • 4.あなたの解答 DevOpsは自動テストや運用環境への継続的配置を行う取り組みを指す概念であり、イテレーティブ型の代表手法ではないため本問の正解ではない。
この続きを解く

第1章の50問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

合格率はどれくらいですか?

確かめた公式サイトのページには、合格率も受験者数も書かれていませんでした。ほかのサイトの数字は、出どころが確かめられないため載せていません。

平均正解率70%というのは、受験者の平均点ですか?

公式サイトには「平均正解率70%を目安に難易度が調整されている」と書かれています。実際の受験者の平均点が70%という意味かどうかまでは書かれていないため、あくまで問題づくりの目安として読んでください。

IT の経験がなくても合格できますか?

試験要項には、受験資格の決まりが書かれていません。Lv.1 は、アジャイル開発に参加するために必要な知識を問う試験です。経験の有無より、用語を正確に区別できるかが合否を分けます。

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出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月26日に試験の公式サイトで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

  1. アジャイル検定とは(アジャイル検定 公式サイト)
  2. 試験要項 Lv.1(アジャイル検定 公式サイト)
  3. こんな方にお薦め(アジャイル検定 公式サイト)